手の震えを伴う難治性てんかん

手を押さえている様子

てんかんの症状のひとつとして、手の震えが現れることがあります。30歳以上の成人に生じることが多く、日本人の多い症状とされています。
「良性成人型家族性ミオクローヌスてんかん」という病名で、ミオクローヌスというのは突然始まって突然終わる不随意運動を指します。
この病気の特徴は、緊張したときなどは特に手先が震えて、文字を書くことも困難になる、寝不足だと震えの回数が多くなる、少しずつ悪化する確率が高い、ということです。
発作が起こる直前になると震えがひどくなるため、発作が予期できるケースもあります。

てんかんは基本的に遺伝しないとされていますが、「良性成人型家族性ミオクローヌスてんかん」は優性遺伝するため、50%の確率で親から子へと遺伝するとされています。
ただし、病気の有無は子どもが成人するまでわからないのが特徴です。
てんかんのなかで治療で症状が抑えにくいものは、難治性と呼ばれます。
難治性の定義ははっきりしていませんが、小児てんかんでは、治療薬が効きづらいウエスト症候群やレノックス・ガストー症候群などがこれにあたります。
今まで使われていたラミクタールのようなNa+が細胞内に入って興奮させるのを抑える薬や、GABA(ギャバ)という興奮を抑える抑制系を強める抗てんかん薬以外のものです。

レベチラセタムという薬で、これまでとは違った作用により過剰な興奮を抑えて、抑制系を強める作用があります。
てんかん薬の種類は、問診、身体診察、脳波、画像検査を行い、てんかん発作の分類型を総合診断します。
そして、それぞれに適した第一選択薬を選びます。
それでも効果がなかった場合には第二選択薬として違う薬を使うか、第一選択薬と併用して使います。最終手段としては、外科治療を検討することもあります。